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2006年8月 7日 (月)

横浜たそがれ

びっくりした。

横浜が負ける姿をあまり想像出来なかった。決勝で駒大と死闘を演じるのだとばかり思っていた。

しかしこの最強チームを潰せるとしたら、この大阪桐蔭しかなかったのかも知れぬ。

その相手にいきなり初日の1回戦でぶつかるとは、お互い思わなかっただろう。

二〇〇三年に、明徳義塾と横浜商大、平安と日大三が初戦でぶつかり、さらに同じブロックに東北がいるという激戦区があったが、それを超える最悪のブロックとなってしまった。

横浜は、満塁で2度のゲッツーという攻めのまずさもあったけれど、接戦を経験してこなかった地方大会も今にして思えばまずかったかもしれない。たいていは、別のチームとの1・2回戦でそれを経験して、大阪桐蔭などのライバルとあたるものだが、そうはならなかった。

白樺もゲッツーで相手に流れを寄せてしまい、その裏に逆点劇を生むけれど、実際は、地区大会ノーエラーというのが嘘の様な危ない守備だった。

試合前に捕手が右足剥離骨折というアクシデントで、バッテリーが中学以来のコンビであった事も、動揺を誘ったに違いない。

攻撃のほうは見事だった。

しかし決してエラーがらみではなかったけれど、幸運な得点劇だと思った。打棒の凄さを見せ付けることには抜群であったが、いかんせん投手陣が、せめて高知商の2番手に出てきたくらいの球を持っていないと、少々の強い相手には通じないのではないか。

この日の3試合を見て思うのは、いまの全国レベルの豪快な打線を抑えるには、1・5流の投手の継投ではもはや駄目だ。せめて最速140キロを超える球と、制球力が必要だ。

それにしても大阪桐蔭のリリーフで出てきた背番号1の松原は、どうしようもないところに追い込まれていた。四死球四つで押しだして3点差に迫られ、なお2死満塁で1番の白井がショートゴロ。この白井と4番のキャプテン福田、7番の下水流。この3人が、固かった。

その裏の大阪桐蔭の3、4番が連続してホームランを打ったときには、八十三年のPL-池田戦を思い出した。

夏春夏の3連覇を目指す池田高校は、磐石のエースで四番の水野を擁して、準々決勝で事実上の決勝戦といわれた野中擁する中京戦を制し、もはやあと二つの花道のはずだった。

かつて逆転のPLという名門が、まさかここから新しい歴史を始めるとは思わなかった。

古豪復活というよりも、全く新種のチームだった。池田が切り開いた打棒の甲子園の新型を注入したような、その始まりがこの池田戦だった。

二回、2死から水野を打ち込んで、7番の小島に2塁打を打たれ先制される。

なお2死2塁で、8番9番に連続ホームランを打たれるのである。その8番打者が1年生エースの桑田だった。

桑田のホームランには、確か「歴史が変わった」とアナウンサーが絶叫した。

昭和52年、東洋大姫路に延長で2死1・2塁四番にサヨナラ本塁打を浴びた東邦の1年生エース、バンビこと坂夲以来のヒーローだった。

坂夲は、この決勝までで満足感が漂う、爽やかさとともに、あっさりとしたヒーローで、一方、桑田のほうは、これがまだ歴史の始まりと予感させるにふさわしい本格派投手で、しかも、バッティングセンスも同じ1年生で四番を打っていた清原以上に目を見張らせるものがあった。

ここで、昨日開会式前に予想したベスト八を、やりなおす。

ブロックごとに正確に予想する。

開会式で、優勝経験校が17校といっていたので、自分が調べた16校と違っていて、あれ?? よくよく調べたら、三重高校が春のセンバツに優勝していた。

Aブロックは、青森山田を打ち破って、次の駒大苫小牧に今度はコテンパンにやられる。

Bブロックは、桐生第一が東洋大姫路を最小失点(つまり1点)に抑えて勝つ。

Cブロックは、帝京が如水館、福岡工大城東と連続して打棒爆発。しかし多分ここまで。

Dブロックは、高知商を日本文理が手足をもぎ取るように軽くたたいて春に続いてベスト8。高知商の野球はこれでは甲子園では戦えないと、逆に日本文理の野球に活路を見出すのではないか。

Eブロックは、早実が清峰を上手い逃げ切りで制する。ある意味、最も高校野球らしいオールドファンの喜ぶ試合が見られることだろう。

Fブロックは、仙台育英が関西を撃破。名勝負になるのではないか。

Gブロックは、八重山商工を上回る打撃戦を制して智弁和歌山。

Hブロックは、愛工大名電を天理が打ち破る。名電投手陣の奪三振率の低さは、Hブロックの初戦から危ういものがある。

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