駒大、対戦相手決まる
駒大は、1回戦、山口県の南陽工と当たった。
春夏連続出場だ。
夏は炎のストッパー津田を擁して以来の出場で、少し怖い。
相手が山口県と言うとどうしても、北海道人にとっては下関商を思い浮かべてしまう。
全盛期の北海高(この三年前の国体では優勝。前年の甲子園では、ベスト8で惜敗など全国の名門の一角を形成していた)であった。
昭和38年のセンバツと言うから、オレは生まれたばかりだ。
前年から投げているエース吉沢と谷木で準決勝のPLに逆転サヨナラし、その決勝で、プロ野球永久追放されたあの池永相手に10-0で負けたのだ。
池永は夏も決勝まで進み、惜しくも負けるが、ナンバーワンチームである事に変わりなく、北海は、しかし唯一対抗できうる実力校であった。
<野球では不毛の地といわれた北海道勢の中で印象的だったのは、昭和三十八年春の第三十五回記念大会の北海高の大躍進だった。投手の吉沢勝(元巨人)を中心に、谷木恭平(立大ー中日)、高木和富選手らの長打力と俊足ぶりは圧巻だった。とりわけこの二人の快足ぶりは“北海のサラブレッド”の異名をとったほどで、五試合で二二盗塁のうち谷木が九個、高木が八個の盗塁を成功させており、準決勝の対早実戦などでは谷木が塁に出ると、スタンドから一斉に、「ゴーッ! ゴーッ! ゴーッ! 」と盗塁をせがむ声まで上がるほどで、甲子園としてはまったく珍しい光景だった。この試合、谷木が四安打する大活躍と吉沢の劇的な逆転サヨナラホーマーで早実を破って決勝に進出、優勝戦では下関商・池永正明投手(元西鉄)の快投にあって涙をのみはしたが、酷寒に耐え、黙々と労苦を積み重ねたことが、このすばらしいチームを生み出したのだろう。飛沢栄三野球部長の、「おまえたちは野球界に革命をもたらすんだ。北海道の開拓者になるんだ」の言葉が立派に生かされたのだ。>
(「ああ甲子園」松雄俊治/スポーツニッポン新聞社出版局)
今大会は、初出場が六校だ。
例年七~九校出てくるから、まずまずか。
しかし今春のセンバツは、出場三十二校中、十二校が初出場で、何故、これほど回を重ねて、伝統校がひしめき、清峰のような新たな強豪が生まれて、もうこれ以上は出てきようがないと思えるような中を、毎回毎回初出場が出てくるのか。
全く不思議である。
今は名門校に選手の数が集中する傾向が強く、才能ある選手のスカウトもかつて以上に、全国規模で、移動にも苦痛を感じない十代が増えている。
北海道では駒大が部員数第1位で、百人を超えると、監督も捌き切れないのではないか。
今大会1位の百三十人は千葉経済大付属で、これは『週刊朝日』の朝日新聞社調べで、千葉県高等学校野球連盟の調べでは、百三十二人で、いずれにしても、今大会では1位で、千葉県内でも八千代松蔭と並び、第1位である。準決勝で争った習志野(市立)が第3位で、四位に東海大浦安、以上いずれも百二十名を超える。決勝で争った拓大紅陵が第6位と、結局は、北海道もそうだが、名門校にぎっしりと一極集中化してきている。
履正社、近代付属、PLと難敵ぞろいの大阪で、今大会の優勝候補最右翼の大阪桐蔭を相手に堂々の延長12回を戦ったのは、金光大阪で、2002年にセンバツ初出場し、ここも百三十人の部員を誇る。
オレの母校(札幌南高)も、駒大と同じ南北海道という地域で、2000年に六十一年ぶりに甲子園出場し、話題となった。初戦でPLに負けたけれど、かつて甲子園で1勝はしている。しかもまぐれではなく、その出場2年前にも決勝で涙を呑み、いつも札幌地区を勝ち抜いて、南北海道大会の常連校である。
南高はかつて(オレの在学中)四百五十人だった定員が今は三百五十人で、しかも女子が大幅に増えている。その中にあって、1084名(男子573名・女子511名)中、北海道内6位の六十六人の部員がいる。十人に一人以上が野球部員かよ。
びっくりした。北大の医学部はじめ、国立大学の医学部進学率が全国で1位を二十年以上記録(確か二年前に二位に落ちた)してきたような学校で、何で野球は盛んなのか。甲子園と言う魔物に取り付かれているからであろう。その成せる業で、部員数の極大と極小(過密と過疎)が進み深刻化している北海道の一端を担っている。
鳥取県25校とか、福井県29校など、とてももう初出場など出てきそうに無いが、これもよくわからない。
鹿児島は、樟南(旧・鹿児島商工)、鹿児島商業、鹿児島実業の超協力三つ巴で、五十三年ぶりに県立高校の鹿児島工業が初出場で、一体何が起こったのかと思ったが、部員数を見ると、八十三人とこれがやけに多い。
一度も甲子園にでていなくとも、これだけの部員数を集めて練習している姿が、何処からでも目指す連中がいて、そこが面白い。
それにしても神奈川と大阪は、2校を代表にしないと、公平性という点で、もうどうしようもないのではないか。大阪から他地域への逸材の流出は避けられないのではないか。
部員数の数では、2校代表出来る北海道と東京がそれぞれ、7,605人、10,889人に対し、大阪と神奈川は、それぞれ8,430人(205校)、8,052人(197校)
同じ1校出場でも、鳥取は969人(25校)である
以下は、今大会の早見表を作った。
春夏ともに優勝を経験している高校は6校もある。
夏が12、春が11で、優勝経験校は、全部で16校。
春夏連続出場は10校。
夏の連続出場は10校。
四年連続が駒大苫小牧。
三年連続が熊本工、青森山田。
二年連続が、関西、清峰、福井商、智弁和歌山、大阪桐蔭、愛工大名電、佐賀商、
明徳義塾は決勝で延長の末に負けたが、勝っていれば事実上の九年連続出場だった。
日大三高も四年連続出場(西東京史上初)をを決勝戦、延長の末リードしながらサヨナラ負けで逃した。昨年準優勝の京都外大西は、準決勝で福知山に敗れ、三年連続を逃した。
遊学館も決勝で三年連続を逃した。
部員数 |
私立は無表示 |
出場(カッコ内は春) |
春 |
夏 | |
1 |
130人 |
千葉経大付 |
2年ぶり2度目 |
||
2 |
108人 |
福知山成美 |
7年ぶり2度目 |
||
3 |
107人 |
熊本工 |
三年連続18度目(19回) |
準V | |
4 |
105人 |
駒大苫小牧 |
四年連続6度目(2回) |
連続V中 | |
5 |
101人 |
浦和学院 |
2年ぶり8度目(6回) |
||
6 |
100人 |
青森山田 |
三年連続7度目(1回) |
||
7 |
96人 |
横浜 |
2年ぶり12度目(11回) |
V |
V |
8 |
91人 |
日本文理 |
2年ぶり4度目(1回) |
||
〃 |
金沢 |
3年ぶり11度目(8回) |
|||
10 |
86人 |
文星芸大付 |
6年ぶり9度目(2回) |
||
〃 |
高知商(市立) |
9年ぶり22度目(14回) |
V |
準V | |
12 |
83人 |
香川西 |
3年ぶり2度目 |
||
〃 |
鹿児島工(県立) |
初出場 |
|||
14 |
81人 |
福岡工大城東 |
9年ぶり2度目(3回) |
||
〃 |
専大北上 |
6年ぶり5度目(1回) |
|||
16 |
78人 |
関西 |
二年連続7度目(8回) |
||
17 |
77人 |
仙台育英 |
5年ぶり19度(8回) |
準V |
準V |
〃 |
如水館 |
5年ぶり5度目(1回) |
|||
19 |
76人 |
常総学院 |
3年ぶり10度目(6回) |
V |
V |
20 |
75人 |
清峰(県立) |
二年連続2度目(1回) |
準V |
|
21 |
73人 |
福井商(県立) |
二年連続17度目(17回) |
準V |
|
〃 |
八幡商(県立) |
6年ぶり6度目(7回) |
|||
23 |
69人 |
光南(県立) |
初出場 |
||
〃 |
早稲田実業 |
10年ぶり27度目(18回) |
V |
V | |
〃 |
南陽工(県立) |
28年ぶり2度目(3回) |
|||
〃 |
延岡学園 |
6年ぶり5度目(2回) |
|||
27 |
68人 |
県岐阜商(県立) |
2年ぶり26度目(26回) |
V |
V |
28 |
65人 |
東洋大姫路 |
5年ぶり11度目(6回) |
V | |
〃 |
開星 |
4年ぶり4度目 |
|||
30 |
62人 |
本荘(県立) |
18年ぶり3度目 |
||
〃 |
甲府工(県立) |
7年ぶり8度目(5回) |
|||
32 |
61人 |
天理 |
4年ぶり23度目(17回) |
V |
V |
〃 |
徳島商(県立) |
6年ぶり21度目(19回) |
V |
||
34 |
59人 |
日大山形 |
8年ぶり14度目(3回) |
||
35 |
58人 |
桐生第一 |
2年ぶり8度目(2回) |
V | |
36 |
57人 |
佐賀商(県立) |
二年連続14度目(6回) |
V | |
〃 |
三重 |
11年ぶり9度目(9回) |
V |
||
38 |
56人 |
愛工大名電 |
二年連続8度目(8回) |
V |
|
〃 |
大阪桐蔭 |
二年連続4度目(2回) |
V | ||
40 |
55人 |
鶴崎工(県立) |
17年ぶり3度目 |
||
41 |
51人 |
今治西(県立) |
3年ぶり9度目(8回) |
||
42 |
48人 |
松代(県立) |
初出場 |
||
43 |
47人 |
帝京 |
4年ぶり9度目(12回) |
V |
V |
〃 |
静岡商(県立) |
32年ぶり9度目(6回) |
V |
||
〃 |
白樺学園 |
初出場 |
|||
46 |
43人 |
倉吉北 |
4年ぶり6度目(4回) |
||
47 |
39人 |
福岡( 富山県立) |
初出場 |
||
48 |
31人 |
八重山商工(県立) |
初出場(1回) |
||
49 |
30人 |
智弁和歌山 |
二年連続14度目(7回) |
V |
V |
| 固定リンク
« 甲子園抽選と発売日 | トップページ | 亀田興毅 »


最近のコメント